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待ってるよ。

今日の仕事帰り、道路に横たわる白黒の毛玉を見てしまった。

一瞬目に入ったそれはとても綺麗だったので、

『もしかしてまだ息があるかも』と車をUターンさせる。

そしてそのすぐ背後に車を止めて近づいてみると、

首から下はとてもきれいなのに、

かつてはきっと可愛かったであろう顔は無残にもつぶされ、

その原型をとどめていなかった。



とてもそのままにはしておけなかったので、とりあえずタオルでくるみ、

植え込みのところに移動させ、104で調べて市役所に電話して事情を話してみると

『ゴミ処理場』の電話番号を教えてくれ、そこに電話してみてください、とのこと。

ゴミなのかよ・・・と思い、やるせない気持ちで電話してみると

『明日の昼間に回収しに行きます』と言う。

こんなひどい目にあっているのに、さらに一晩寒い道端で過ごさせるなんて

考えただけで胸がつぶされそうになる。

『これからそちらに届けますので』と言うと、職員の方は驚かれていたが

『ではお待ちしてます』と場所を教えてくれた。



猫のところに戻り、ワタシのひざ掛けで包んでいると

通りかかった中年女性が『おえーっ』と言って、

汚いものを見るような目つきで見ていたが

もうそんなヤツはどうでもいいと思い、無視してそっと猫を助手席に乗せた。

きっと今まで外の生活で寒い思いをしてきたのだろうなぁ・・・

せめて最後に暖かい思いをさせてあげたいと思い、暖房の温度を上げて

その場所へ向かった。



電話をしてあったので門を開けて待っていてくれた。

拾った猫の死体を抱いて泣いているワタシに、職員の方はやや引いていたが

『どうもご苦労様です』と猫を丁寧に抱いて受け取ってくれた。

助けてあげられなくてゴメンね。

今度はうちの子になる為に生まれ変わっておいでね。

そう約束して、さよならしました。




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by nekobakaruhibi | 2007-01-19 22:51 | 管理人のつぶやき


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